2014年10月30日

遠吠えジーさんとパニックジーさん

お迎えの近いジイサンたちが病院の大部屋にいると
入院者間でのトラブルがあるとよく聞く。

Aさんの場合
昼間はおとなしくて存在感がない。
夜は9時半消灯 23時〜02時は熟睡タイム
ところがこのジイさん 02時にみんながビックリするくらい大きな声を張り上げて
「ウォー」と叫び、そのあと大きな声で意味不明な寝言 独り言をブツブツ
それで収まったと思ったら、04時に同じパターンをやり、時間通りに起こしてくれる。
このジイさん1W 毎日定時にやり続けたのだ。
おかげで我々もそろそろ2時だ、4時だと待ち受けるようになっていた。
生物には体内時計というのがある。
大辞林によると
【外界の物理的条件とは無関係に生物体内に備わっていると考えられる時間測定機構。生物が示す日周期性の概日(がいじつ)リズムはこれによると考えられる。】とある。
まさに正確な体内時計と言える。

Bさんの場合
致命的なのは耳が遠いことと白内障の治療中
トイレ回数1時間ごと24時間 その度にナースコール
その会話は女性特有の甲高い声と「エッ、ナニ?」の繰り返し
看護師も同じことを2度3度
周りの者は堪ったものではない。 

このジイさん 私の隣のベッド 仕切りはカーテンが2枚
いつも睡眠不足の私が珍しく熟睡していると、隣で”ドサッ”と音がしてガチャガチャと金属的な音
そのうちに仕切りとなっているカーテンを掴んで振り回している。
何ごとかと目を覚ました私
自分のテリトリ―だけでなく、私のカーテンや酸素吸入器、イスまで押しのけて入ってきた。
「あなたは何をしているのですか!!!」 と捕まえた。
完全にパニクッているジイサン 自分が何をしているのか分かっていない。
「小便 ショーベン!」という
ナースコールで看護師を呼んでトイレへ強制連行してもらった。
次の日家族が来ても”ご迷惑をかけました”の一言もなかった。
おかげで薬のせいもあるが、6時までNHKラジオ深夜便を聞く羽目になったのだ。

私は自分より10歳以上年上を年寄りとかってに定義している。
しかし、次の特性から3個が該当すれば年寄りといえるかもしれない。

年寄りの特性
・他人の意見は聞かない。
・人恋しい、話し相手が欲しい。
・プライドだけは高い
・若い人には教訓染みたことを言いたがる。
・動作が遅い、耳が遠い、目が薄い等 老醜にコンプレックス

 
posted by 木漏れ日 at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月27日

理解してやりたいがこちらの身体が・・・。

病院には4人部屋がある。
最近の入院患者は2・3日から2Wで退院させられ、3Wというのは意外と少ない。
ここには老若男女、各科ごとに集められる。

Aさん80代後半 1人住まいの場合

大腸の疾患と気管支の疾患らしい
病室には看護師の勤務交替のたびに「今日担当の○○です」と患者個人に挨拶に来る。それも1日に3〜4人
彼の持論は医者はキチンと聞いてくれないので、看護師さんに自分のことを知ってもらう。
看護師が挨拶に来るたびに「あのね、僕はね・・・」から延々と始まる。
看護師の質問には答えず追い被せるように一方的に話す。なかなか話が通じないのは当たり前。
看護師が帰ろうとすると次から次へと話しかけ、なかなか離そうとしない。
看護師は次から次へと携帯にお呼びがかかるが、じっと我慢の子である。
周りの患者は毎日これを聞かされる。

この爺さんは一日中 痰がらみ咳をするこれが酷いのだ。
彼は点滴のため4日間食事がないため、人様には無神経
我々の食事タイムの時も「ガァー ペー」「グァー」それに鼻汁を思いきりかむのだ。
病人だから仕方がない面もあるが、昼も夜も頭がふらつくからといって1時間ごと看護師をトイレに付き添わせる。
しかし時々スタスタと歩くこともある。

このジイさん昼も夜も寝ている。
痰絡みの咳は確かに疲れる。
どこにそんな迫力がある息遣いができるのかというくらいイビキがすごいのだ。
昼間はどんなイビキを掻こうが特に支障はない。
夜は”俺でもそんなイビキはかかないぞ!”というくらいの野獣の叫び「ガオー」「グゥワー」の連続であり、看護師がビックリして見に来るほどである。
一勝負終った後は寝言とひとりごとをブツブツ
これを1Wに亘ってやられる身にもなってもらいたい。

人間年齢を重ねるにしたがって他人と話す機会が無くなってくる。
知識と人生経験はいっぱいあるのに・・・。
まもなく自分の人生は終わる・・・。
世のため人のため何かを残したいという焦りがある。
誰かに相手をして欲しいのだ。
結局このお年寄りも人恋しいのだ。



posted by 木漏れ日 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする