2015年04月08日

桜の時期に思い出すこと

私は富士山と桜が大好きなオジサンを自負していた。
若いころは富士山の麓の御殿場市に住んでいたことがある。
春夏秋冬の富士山の美しい風景を当たり前のように見ていたが、
転勤で富士を離れると妙に懐かしく感じて、わざわざ東京から一家で富士登山に来たものであった。
桜は九州の久留米をはじめ東京の千鳥ヶ淵公園、靖国神社、上野公園等、北海道松前城、札幌円山公園、新ひだか町の二十間道路桜並木等日本全国の桜めぐりが大好きであった。
秋は紅葉を求めてと、日本の美が私のDNAにしっかりと刷り込まれているらしい。

 二昔も前のことである。
私はある組織の長をやっていた。
私の管理する敷地には毎年問題が起きていた。
それは電線の真下に桜が生い茂っていて、電線を保護する伐採作業が必要であった。
その桜は先輩たちが植樹し、後輩たちが何十年もかけて大事に育てたのであり、
その見事な枝ぶりは皆の自慢であった。

 あるとき出張から帰ると、道路周辺がやけにすっきりしており何か変だなと気づいた。
幹の太さが30cmもある桜木が30本あまり切り倒されていた。
下手人は私の部下であった〇管理科長以下20数名
あまりにも想定外のことであり、私は完全に頭に血が上っていた。
私より5歳も年上の彼を呼びつけて、私の許可もなく何故あのような行動に走ったかを問いただした。

 彼は毎年起きている伐採の問題点を解決するためにやったという。
また新しい桜の苗木を植えますので問題はありませんという。

 私は自分の部下を大きな声で叱責をすることはないように努めていたが、この時ばかりは「取り返しのつかないことをやって・・・許せない!」と頭の血管がブチ切れんばかりに声を張り上げた。
普段はふてぶてしい50男も真っ青になってガタガタ震えていた。
それでも治まらずに、優秀だと評価していた〇営繕班長にも「お前がついていながら、なぜ止められなかったか」の問いに終始無言であった。

 私の組織の不始末を上司にお詫びしてこの件は一件落着とした。
怨念は心の中に抑え、じごは整斉と仕事に励むことにした。

 しかし桜の時期になるとあの苦い記憶が甦ってくるのは歳のせいとばかりは言えないね。
毎年見事に咲いていたあの桜の怨念が私に乗り移っているとしか思えないの私だけでしょうか・・・。
posted by 木漏れ日 at 10:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今月になりまして気温はあがりませんが観桜を楽しみにしております。建設支障で伐採予定の桜を建物位置を変更させて保全した仙台の司令(後にD長)からも指導を頂いたことを思いだしました。爽やかな季節となりますね!
Posted by h.kotaka at 2015年04月08日 12:01
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